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2025/03/16 12:16
天気と気温のまとめ(2025年3月2日〜3月8日)南岸低気圧 東京で今季初の積雪を観測
2025年3月2日〜3月8日にかけての天気と気温のまとめです。
【今期間の天候について】
■気圧配置の特徴
2日、華中〜西日本にかけ前線がのびた。高気圧は日本の南東海上へ遠ざかった。3日、前線が華南〜本州の南岸を通り、日本の東へ伸びた。夜にかけて次第に南下。東シナ海に低気圧が発生しほとんど停滞。高気圧の中心が中国東北区を南東へ移動。4日、前線が華南〜日本の南海上、日本の東にかけてのびた。東シナ海で前線上に低気圧が発生。前線上を東北東進。5日、前線を伴った低気圧が東海沖〜伊豆諸島を通過し、関東の東を北東進。6日、三陸沖を低気圧が発達しながら北東へ進んだ。日本付近は冬型の気圧配置に移行。7日、華中に中心を持つ高気圧が南東へ移動。別の高気圧が日本海で発生し、東へ移動。日本付近は冬型の気圧配置が継続。8日、移動性高気圧の中心が日本海から日本の東海上に進んだ。東海道沖付近に局地的な前線が形成され、午後3時ごろには前線上で低気圧が発生し東北東進。
■降水
2日、前線の影響で、西日本〜北陸にかけ雨の範囲が広がり、長崎県ではやや強い雨が降った。3日、西日本〜東北にかけて雨や雪に。前線に近い九州や四国、伊豆諸島では激しい雨の降った所があった。関東は雨から雪へと変わり内陸部で強まった。4日、前線や低気圧の影響で、午前中は西日本の広い範囲で雨。雪雲が東日本や東北にも広がり、夕方頃には関東地方でも雪が降り東京都心では今季初めて積雪1cmを観測。5日、南岸低気圧の影響で本州〜九州は広範囲で雨が降り、北日本では雪が降った6日、日本海側で広く雪や雨が降り、北日本は太平洋側でも雪に。12時間降雪量の日最大値は北海道の広尾で29cm、目黒で24cm、登別で23cmなど観測。7日、日本付近は冬型の気圧配置が継続。北〜東日本にかけての日本海側の山沿いを中心に雪が強まった。8日、冬型の気圧配置は緩み高気圧に覆われたが、東海道沖付近の気圧の谷で局地的な前線が形成され、関東地方の平野部で雪が降った。
■気温
2日、上空の暖気の影響で西〜東日本の太平洋側を中心に春本番を思わせる暖かさに。宮崎県では27.1℃を観測。3月の観測史上1位を更新した。3日、寒気が流れ込んだ影響で北日本や日本海側を中心に平年より気温が低く全国的に真冬のような寒さとなった。4日、上空の寒気の影響で、北海道〜九州北部にかけ真冬並みの寒さに。5日、北日本は雪や雨の降った所が多く、冬の寒さが継続。関東は前日より寒さが和らいだものの、天気の回復が遅れ気温は低めに推移。6日、最高気温は札幌2.8℃(3月上旬並み)、仙台10.3℃(3月中旬並み)など、5日よりも気温が高くなった。東京11.7℃(2月下旬並み)と前日より高く寒さは緩んだ。7日、上空に寒気が流れ込み、全国的に気温の低い一日に。日差しが届いた関東から九州でも2月並みとなった所が多く、寒い体感となった。8日、関東地方では、寒気の影響で真冬並みの寒さとなり、東京都心では最高気温が前日より6℃近く低い6.3℃を観測。
■今期間(3月2日〜3月8日)の天候のまとめ
平均気温は、上空の寒気の影響を受けた北日本や東日本で平年並みかやや低い所が多かった。一方、暖かい空気流れ込んだ影響で西日本は平年より高い所が多く、
降水量は、前線の影響で西日本〜東日本で平年より多く、関東や東海、中国、九州北部では平年より2倍程の雨が降った所が多かった。北日本は平年より少なく、かなり少ない所があった。
日照時間は、前線や低気圧、上空の寒気の影響などで全国的に雲優勢の日が多く、平年より少なかった。平年並みとなったのは北海道の道南や道央のみとなった。