予報士通信講座
平成21年 第33回 学科試験 専門知識 問2
気象衛星画像について述べた次の文章の下線部(a)〜(d)の正誤について,下記の(1)〜(5)の中から正しいものを一つ選べ。
赤外画像は,地面・海面や雲の赤外放射の輝度温度を画像化したもので,気象庁では輝度温度が高いほど黒く,低いほど白く表現している。対流圏では一般に高度とともに気温が下がるので,(a)白く表現される雲ほど雲頂高度が高い。ただし,薄い上層雲では(b)その下からの赤外放射を一部透過するため相対的に輝度温度が高くなり,雲頂高度が高くても灰色に近い色で表現される。
可視画像は,地面・海面や雲によって反射された太陽光の強さを画像化したもので,気象庁では反射光が弱いほど黒く,強いほど白く表現している。このため,(c)厚い雲ほど白く表現される。
赤外画像で白く表現されている雲のうち・積乱雲は,(d)可視画像でも白く表現されることや雲の表面に凹凸があることにより判別できる。