予報士通信講座
平成19年 第28回 学科試験 一般知識 問4
"大気中における水滴や氷晶の形成・成長と、それらが落下するときの終端速度について述べた次の文章の下線部(a)〜(d)の正誤について、下記の(1)〜(5)の中から正しいものを一つ選べ。
吸湿性のエーロゾルを核として形成された水滴は、その大きさが小さいうちは、主として(a)水蒸気の凝結によって成長する。一方、0℃以下ではあるが水滴が自ら凍結するような低温ではない雲内における氷晶の形成には、(b)氷晶核の手助けが必要である。氷晶は、形成された直後には主に(c)水蒸気の昇華によって成長する。
水滴や氷晶の大きさが小さい場合には、大気中におけるこれらの落下の終端速度(鉛直流がある場合は大気に相対的な速度)は、鉛直方向に作用する大気から受ける抵抗力(F1)と、重力と浮力の合力(F2)との力の釣り合いから求めることができる。水滴や氷晶の形状を球形と見なすと、F1は粒子の半径と落下速度の積に比例し、F2は粒子の体積に比例する。したがって、(d)落下の終端速度は粒子の半径の2乗に比例する。"







