予報士通信講座
平成21年 第33回 学科試験 専門知識 問4
図は,同じ台風の最盛期とそれから24時間後の衰弱期の気象衛星の赤外画像である。これらの画像を参考にして,台風の盛衰に関する次の文章の下線部(a)〜(d)の正誤について,下記の(1)〜(5)の中から正しいものを一つ選べ。なお画像は上が北で,この台風はゆっくり北上したものである。
気象庁において気象衛星画像を利用して台風の強度(中心気圧・最大風速)を解析する手法はドボラック法と呼ばれ(a)中心付近の組織的な雲域の形状や輝度温度,眼の有無やその形状などから台風の強度を解析する。
この手法を使って2枚の衛星画像を比べると,(b)左図が最盛期の画像で,もう1枚の画像ではすでに衰弱が始まっていると判断できる。
最盛期の台風では(c)眼を取り巻く壁雲付近で最も強い風が観測される。台風が熱帯から温帯に進むと中心付近の最大風速は徐々に弱まるが,(d)中心から離れたところでも暴風や強風が吹くことがあるので引き続き警戒が必要である。
