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2024/12/06 21:55
「二つ玉低気圧」からの「冬型の気圧配置」 天気と気温のまとめ(2024年11月24日〜11月30日
2024年11月24日〜11月30日の天気と気温のまとめです。
■今期間(11月24日〜11月30日)の天候のまとめ
平均気温は、全国的には平年並みの所が多かったが、西日本ほど平年に比べて気温が低かった。釧路は他の地点と比べると寒気の影響をあまり受けず、平年+2.1℃となった。西日本や北陸ではイチョウやカエデが色づいた一方、北日本や関東甲信の内陸からは落葉の便りが届いた。
降水量は、北海道の日本海側・オホーツク海側や南西諸島など一部を除き、全国的には平年より雨量が多かった。二つ玉低気圧の影響で、九州北部では平年の約3.5倍、四国や近畿、東海では平年の約2.5倍になった所がある。また、上空の寒気の影響で雨雲の発達した北陸でも平年の2〜3倍の雨量となった。
日照時間は、二つ玉低気圧の通過後に冬型の気圧配置となったことで、本州の日本海側や中四国・九州で平年より少なかった。一方、北海道の日本海側南部や東北の太平洋側、関東などでは平年よりもよく晴れて、東京や仙台は約1.6倍の日照時間となった。
【今期間の天候について】
■気圧配置の特徴
24日、中国東北区に中心を持つ高気圧が本州付近へ張り出し、日本付近は次第に冬型の気圧配置が緩んだ。25日、日本列島は沿海州付近と日本海に中心を持つ移動性高気圧に覆われた。26日、前線を伴った低気圧が朝鮮半島付近を北東進。別の前線を伴った低気圧が九州の南を東進。一方、三陸沖では高気圧が南東へ移動。日本列島では等圧線が混み合った。27日、前線を伴った低気圧が東北の東海上を北東進。上空には強い寒気が流れ込んだ。28日、前線を伴った低気圧は千島近海へ抜けて、別の低気圧が日本海を東北東進。日本列島には大陸から強い寒気が流れ込み、上空1500m付近の気温はマイナス10℃以下となった。29日、本州付近は冬型の気圧配置が継続。前線を伴った低気圧が北海道付近を北東に進んだ。30日、サハリン付近で低気圧がほとんど停滞。日本付近は冬型の気圧配置が続いた。
■降水
24日、日本海側を中心に冷たい雨。北海道や東北北部の山地では雪の所があった。25日、日本海側では午前を中心に雨が継続。沖縄は発達した雨雲がかかり、局地的に激しい雨が降った。26日、西から雨の範囲が拡大。四国や近畿、東海で雨の降り方が強まり、静岡県では11月1位となる雨量を観測。27日、午前は北〜東日本の広範囲で雨。静岡県では前日に引き続き雨の降り方が激しかった。午後は日本海側で雨が残った。28日、北〜西日本は引き続き日本海側を中心に活発な雨雲がかかり、新潟県では土砂災害警戒情報の発表された所があった。西日本は山地で雪。29日、日本海側は東北〜北陸で雨脚が強まり、大雨警報が継続。新潟県の羽茂では24時間雨量が11月1位の値を更新。北海道は平地でも雪が降った。30日、日本海側は北海道で雪、東北〜山陰は平野部中心に雨が降った。主に北陸で降水量が多く、新潟県には土砂災害警戒情報の発表された地域があった。
■気温
24日、札幌の最高気温は3.2℃で12月上旬並み。西日本でも12月並みの所があった。25日、北〜東日本の日本海側〜内陸部では、ほとんどの地点で昼間も15℃に届かなかった。一方、東日本の太平洋側や西日本は15℃を超えた所が多かった。26日、北海道の陸別で今季全国最低の−11.4℃まで低下。日中は強い南寄りの風で気温が上がり、愛媛県の宇和島では統計開始以来2番目に遅い夏日になった。27日、関東や東海は気温上昇。一方、日本海側は気温が上がらず15℃以下で推移した。28日、日本海側ほど気温が低く、西日本を含め10℃前後。晴れた関東は他の地域に比べると気温が高かった。29日、東京の最高気温は16.5℃で11月中旬並み。その他、北陸や西日本では12月並みの寒さとなった。30日、最高気温は東京で16.7℃と4日連続で15℃以上。平年に比べ2℃ほど高かった。九州や四国などの西日本でも前日より気温が上昇し寒さが和らいだ。