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2024/10/29 08:28

10月下旬でも台風20号、21号が相次いで発生 宮崎で線状降水帯発生 天気と気温のまとめ(10月20日〜10月26日)


■今期間(10月20日〜10月26日)の天候のまとめ
平均気温は、暖かい空気の流れ込みやすい場となり、引き続き全国的に平年より高く、2℃以上高い所がほとんどだった。北海道の太平洋側の一部や関東以西で平年より3℃以上高い所もあった。
 
降水量は、北海道の太平洋側や九州を中心に、平年の2倍以上となった。特に、宮崎など九州の南東側にあたる地域は、線状降水帯が発生するなど雨量が平年の4倍以上と多くなった。沖縄は台風20号周辺の湿った空気の影響で、那覇では平年の5倍以上の雨量となった。
 
日照時間は、北日本で高気圧に覆われたため、平年を上回った。一方、東〜西日本、沖縄にかけては日照が少なく、平年を下回った所がほとんどだった。宮崎や鹿児島など九州南部は平年の40%に届かなかった。

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■気圧配置の特徴
20日、寒冷前線が太平洋側へ南下し、一時的に西高東低の気圧配置となった。21日、高気圧が日本の東海上を東へ移動。低気圧が華北付近で発生し東進。22日、高気圧が千島の東を東北東進。低気圧が東シナ海〜対馬海峡へ進んだ。台風20号が午前3時、フィリピンの東で発生。23日、低気圧が日本海を発達しながら北東へ進んだ。低気圧からのびる寒冷前線が日本列島を通過した。大型の台風20号は発達しながらフィリピンの東海上を北西に進んだ。24日、前線を伴った低気圧が間宮海峡〜サハリンを通過しオホーツク海へ北東進。台風20号はフィリピン付近を西進。25日、高気圧が日本海を東へ移動。前線が日本の南海上に停滞。マリアナ諸島で台風21号発生。26日、前線が東シナ海から本州の南海上に停滞。大型の台風21号はフィリピンの東海上を西へ進んだ。北海道付近をオホーツク海の低気圧からのびる寒冷前線が通過した。

■降水
20日、朝までに札幌、網走、帯広で初雪の観測があった。前線や湿った空気の影響で、鹿児島の奄美市名瀬では激しい雨が降った。21日、九州南部で雨雲が発達。鹿児島や宮崎では朝から雨が降り続き、東〜南東斜面を中心に雨脚が強まり、猛烈な雨を観測した。22日、宮崎県では線状降水帯が発生し非常に激しい雨が降り続けた。宮崎県と大分県に記録的短時間大雨情報が発表された。23日、低気圧や前線の東進に伴い、雨雲も西日本から東日本へ移った。北日本も広い範囲で雨が降り、局地的に激しい雨。北海道で日降水量が200mmを超えた所があり、10月として記録的な大雨となった。24日、南西諸島で非常に激しい雨が降り、沖縄県本部町で日降水量216.5mmなど大雨となった。25日、九州南部や南西諸島で雨。前線近傍の雨雲が発達。鹿児島県で激しい雨を観測。26日、前線付近の伊豆諸島や種子島・屋久島では一時的に雨脚が強まり、激しく降った所もあった。

■気温
20日、朝にかけて寒気が流れ込んだ。関東も昼間は20℃前後で推移し、東京都心の最高気温は日付が変わった直後に観測した22.7℃。21日、朝は広い範囲で今季一番の冷え込み。今シーズン初冬日が100地点を超えた。東京都心も今季一番の冷え込みで、11.5℃と11月上旬並み。22日、東〜西日本は太平洋側で夏日となった所がある一方、日本海側は朝から雲が広がって太平洋側と比べると気温はあまり上がらなかった。23日、最高気温が全国で最も高かったのは兵庫県淡路市・郡家(10月として観測史上1位)と沖縄県北大東村で31.1℃まで上昇。大阪府堺市で30.6℃、石川県小松市で30.1℃と統計開始以来、最も遅い真夏日。24日、東京は26.3℃で今年153日目の夏日、仙台は25.2℃で10月下旬としては8年ぶりの夏日。25日、西日本から東海にかけて暖かい空気が流れ込み、気温が上昇。晴れた所では夏日となった。26日、夏日になった所は少なく、79地点にとどまった。

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