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2024/10/11 00:17
台風18号が一時猛烈な勢力 10月になっても記録的な残暑 天気と気温のまとめ(9月29日〜10月5日)
■今期間(9月29日〜10月5日)の天候のまとめ
平均気温は、全国的に平年を上回り、東北から東海にかけて、平年より3℃以上高い所が多くなった。東京で平年より3.3℃、名古屋で3.4℃高くなった。9月末から10月はじめにかけても記録的な残暑が続いた。降水量は、秋雨前線や低気圧の影響で、西日本から北日本で平年を上回る雨量となった所があった。札幌で平年の1.6倍、金沢で平年の1.8倍、松江が平年の2倍の雨量となった。沖縄は先島諸島を中心に台風18号周辺の湿った空気の影響で、平年の5倍近く降った所もあった。日照時間は、関東から西で平年を下回った所が多く、沖縄も曇雨天が続いた影響で、平年を下回った。一方、北海道は内陸を中心に平年を上回った所が多く、旭川で平年の1.2倍の日照時間となった。
■気圧配置の特徴
29日、前線が奄美付近〜本州の南海上に停滞。台風17号は小笠原近海を北上。台風18号は正午に強い勢力に発達した。30日、前線を伴った低気圧がアムール川付近を東北東進。本州の南海上の低気圧はほとんど停滞し、低気圧からのびる前線は午後には不明瞭になった。台風17号は小笠原の西海上を北上。台風18号は発達しながらバシー海峡付近を西北西に進んだ。1日、台風17号が午後に関東の東海上に達した。台風18号は急速に発達し、大型で猛烈な勢力となった。前線を伴った低気圧が日本海を北東へ進んだ。2日、低気圧が北海道の西海上からオホーツク海へ北東進。前線が東シナ海から本州にかけて停滞。台風18号は非常に強い勢力で南シナ海に停滞。台風17号は21時、千島の東海上で温帯低気圧となった。3〜4日、台風18号は台湾付近で停滞し、熱帯低気圧に変わった。日本列島には前線が5日にかけて停滞した。
■降水
29日、前線や暖湿気の流れ込みに伴い、太平洋側を中心に局地的に雨雲が発達した。三重県御浜町で1時間67.5mの非常に激しい雨が降った。30日も、太平洋側を中心に雨が降り、和歌山県串本町潮岬で1時間70mmの非常に激しい雨。沖縄の南大東島では1時間62mmと9月1位の記録を更新。1日、台風17号の接近で千葉県など沿岸部を中心に雨が降ったが、総雨量は多い所で20mm。台風18号周辺の湿った空気の影響で、八重山地方の与那国島で100mm以上のまとまった雨。2日、南西諸島や九州南部では断続的に雷雨となり、沖縄県与那国町与那国島68.5mm、鹿児島県南さつま市加世田57.5mm(10月の1位の値を更新)を観測。3日、西・東日本は大気の状態が非常に不安定で、近畿や東海を中心に激しい雷雨となった。4日、沖縄の与那国町・所野では日降水量184mmと10月1位の大雨となった。5日、静岡県浜松市で62.5mmの非常に激しい雨を観測し、警報級の大雨となった。
■気温
29日、西日本を中心に暑く、熊本県甲佐町で34.3℃、鹿児島県さつま町で34.2℃など猛暑日に迫った。30日、九州や四国などで、30℃以上の真夏日となった。西日本を中心に残暑が続いた。10月に入っても暑さが衰えず、1日は全国248地点が30℃以上の真夏日になった。2022年の201地点を大幅に上回り、10月としては過去最多。最も気温が高くなった愛知県豊田市は34.1℃、岐阜市で33.5℃,宮崎市で33.3℃、兵庫県姫路市で32.4℃など70地点以上で10月の観測史上1位を更新。2日、北日本の太平洋側や東日本で平年を大幅に上回り、タイ記録12地点含む75地点で10月1位の記録となった。3日、前線の南下に伴い、秋の空気に包まれ気温が下がった。昼間の気温が平年並みかやや低めとなった所が多く、正午の気温は東京で24.0℃と前日差は−7.4℃だった。4日、関東で暑さが復活し、最高気温は、東京都心で30.4℃と真夏日。