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2024/10/10 13:43
三陸沖などで海面水温が平年より5℃以上高く(海洋のまとめ2024年9月29日〜10月5日)
黒潮は大蛇行状態が続いているとみられます。
2017年8月に始まった黒潮大蛇行は期間が7年3か月目になっており、
1975-1980年の4年8か月を大幅に超え、観測史上最長になっています。
2024年9月29日〜10月5日の海洋のまとめです。
■気圧配置と波
29日、日本の東海上〜房総半島沖では、前線の周辺で波が高くなった。
30日、小笠原近海は台風17号と日本の東の低気圧周辺で波が高く、南西諸島近海では台風18号の周辺でしけた。
台風17号は日本の東海上を北東進し、1日は伊豆諸島近海でしけ、2日は日本の東海上で大しけとなった。
日本海西部から東シナ海では、高気圧、台風18号、低気圧からのびる前線の間で等圧線の間隔が狭く、2日は東シナ海でしけ、日本海西部は2〜4日にかけて波が高くなった。
5日、本州付近は高気圧に覆われ、日本周辺の海域は次第に穏やかに経過した。
■海面水温
日本海域の海面水温は、西部を中心に平年より高く、最大で3℃高かった。
東シナ海では平年よりやや高く、南西諸島近海では、ほぼ平年並みの状態が継続した。
西日本の太平洋沿岸では平年よりやや高く、東海沖から房総半島沖では平年より高く、最大で2℃高かった。
黒潮が北上する三陸沖では、平年よりかなり高い状態が継続し、最大で5℃高かった。
親潮が後退する北海道南東方沖も平年よりかなり高い状態が継続し、最大で5℃高かった。