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2024/08/24 13:32
【台風10号】予想進路が東に反れ「伊勢湾台風」と似たコースに 28日(水)頃、強い勢力で上陸か
小笠原近海で発達を続ける台風10号。
きょう24日(金)の午前9時に勢力のランクが1つ上がり「強い台風」となりました。
きょう正午時点の最新の情報を見てみると、
強い台風10号は、小笠原近海を北へ時速20kmで進んでおり、
中心気圧は980hPaとなっています。
今後も発達を続けながら北西へ進み、
27日(火)は日本の南で「非常に強い」勢力となる見込みです。
接近するまであまり速度を上げず、ゆっくりと近づくため、
高潮や暴風、大雨などの影響も長時間に及びそうです。
台風が予報円の中心を通るとは限りませんが、
仮に台風が予報円の中心を通った場合は、
28日(水)の午前9時ごろ、潮岬の西を北上し、伊勢湾を通って本州を縦断すると見られます。
このコースは、過去に甚大な被害をもたらした「伊勢湾台風」と同じようなコースです。
上陸時の気圧と、今回の台風10号で予想される中心気圧は少し違いますが、
近畿〜東海地方を中心に、高潮や暴風、大雨などの甚大な被害が発生する恐れが高くなってきています。
「伊勢湾台風」:1959年9月26日、和歌山県潮岬に上陸した台風15号。
上陸時の中心気圧は929hPa、上陸後6時間で本州を縦断し、日本海へ進んだ。
伊勢湾台風では、主に「高潮」「暴風」「河川の氾濫」の影響で甚大な被害を受け、犠牲者の数は約5,000人にのぼった。
(気象庁「災害をもたらした気象事例」より)
すでに新幹線などの計画運休も検討されていますが、
今回は、広い範囲で列車や新幹線、航空機への影響が出そうです。
27日(火)〜28日(水)は、台風の接近が見込まれる地域では、
不要不急の外出は控え、テレワークなどに切り替えるなど対応をとると良さそうです。
また、この土日の間に、台風への備えもしましょう。
接近時の備えを見てみると、接近3日前(この土日の間)に
今一度、家族などでハザードマップで避難場所の確認をしておきましょう。
また、防災用品の再確認をし、水や食料品、停電対策などを事前にしておきましょう。
2日前〜前日(26日(月))までに家の周りの飛ばされやすいものをしまったり、
台風が近づく地域では窓ガラスの補強をしたりしておくと良さそうです。
また、高齢者など要支援者の方は早めに避難を開始しておきましょう。
台風が接近し、状況が悪化してからの無理な避難は危険です。
状況が悪化する前に避難を開始し、
家の中で避難する場合は、高い階で、崖の反対側の部屋などで過ごすようにしてください。