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2024/11/22 17:15

11月に台風4つ同時発生は史上初　季節外れの暖かさ　天気と気温のまとめ(11月10日～11月16日)

■今期間（11月10日～11月16日）の天候のまとめ
平均気温は、関東以西で平年より3℃以上の所が多くなり、この時期としてはかなり暖かくなった。名古屋や長野、鹿児島など、4℃以上高い所もあった。北日本も平年より1℃以上高く、北海道日本海側は平年より2℃以上高い所もあった。降水量は、平年を下回った所が多かったが、高気圧縁辺の湿った空気が流れ込んだ九州南部や沖縄・奄美は平年の約2倍の降水量となった。伊豆諸島や小笠原諸島も平年を上回る降水量となった。日照時間は、北海道南西部から東北、北陸の日本海側で平年の約2倍となった。一方、関東以西は太平洋側を中心に日照時間が少なく、沖縄・奄美も平年を下回った。

■気圧配置の特徴
10日、高気圧が日本の東海上へ遠ざかり、台風23号がフィリピンの東海上、台風24号が南鳥島近海を西進。11日、寒冷前線が北日本を通過し、低気圧が伊豆諸島付近と奄美付近からそれぞれ東進。台風23号がフィリピンに上陸。12日、移動性高気圧の中心が日本海中部から日本の東海上に移った。午前3時に台風25号がフィリピンの東で発生。台風22号～25号の4つが11月に同時発生しているのは史上初。13日、移動性高気圧の中心が日本海へ移った。台風24号は、マリアナ諸島を北西進。台風25号はフィリピンの東を西北西進した。14日、高気圧が北日本から日本の東海上へ中心を移した。台風25号は非常に強い勢力でフィリピンの東からバシー海峡へ進んだ。15日、移動性高気圧が日本のはるか東海上へ遠ざかった。台風25号は遅い速度でバシー海峡を北寄りに進んだ。16日、低気圧が九州の南に発生し東北東進した。

■降水
10日、沖縄や奄美では、局地的に非常に激しい雨が降った。沖縄本島北部には相次いで記録的短時間大雨情報が発表された。11日、東～西日本の太平洋側を中心に広く雨が降り、奄美や鹿児島、伊豆諸島で雨脚が強まった。12日、北海道は午後から次第に雨雲がかかった。夕方から夜にかけて、日本海側に南下した。13日、高気圧縁辺の北風が吹く日本海側は未明まで雨が残った。日中は広く高気圧に覆われ晴れた所が多くなった。小笠原諸島では湿った空気が流れ込み、父島で1時間18mmのやや強い雨を観測した。14日、高気圧が日本の東へ離れ、高気圧の縁を回る湿った空気が流れ込み、東海地方で弱い雨が降った。15日、全国的に雲が広がり、沖縄県東村で50mmの非常に激しい雨が降り、日降水量は107mmに達した。16日、高知県室戸市佐喜浜37.5mm、宮崎県日南市油津36.5mmなど西日本太平洋側で激しい雨が降った。雨の範囲は夜にかけて東日本へ広がった。

■気温
10日、東京の最高気温は16.4℃で、8日に観測した15.8℃を上回ったものの、今季2番目に低い最高気温となった。晴れる時間が長かったエリアでは気温が上がり、仙台で18.3℃(10月下旬並み）、大阪で24.4℃(10月中旬並み)を観測。11日、岐阜県美濃市26.5℃は11月の観測史上最も高い気温を更新。そのほか、群馬県前橋市25.3℃、高知県高知市27℃など夏日となった。12日、西日本や東海を中心に気温上昇。鹿児島は26.2℃を記録し、11日に続き夏日を記録。13日、東京都心は3日連続で20℃を超えた。14日、鹿児島では26.5℃を観測。11月として8日目の夏日。11月としては統計開始以来、最も多い夏日の観測となった。冬日地点は今季最多で220地点。15日、10月中旬から下旬並みの暖かさとなり、鹿児島では23.8℃、大阪では20.7℃。16日、北日本は平年より気温が高い所が多く、青森県青森市酸ヶ湯14.4℃と平年より10℃以上高かった。