火山名 霧島山(新燃岳) 火山の状況に関する解説情報 第19号
令和7年4月4日16時00分 福岡管区気象台 鹿児島地方気象台発表
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
4月2日から4日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。新燃
岳火口から概ね3kmの範囲内に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があり
ます。
<火山の状況に関する解説情報(対象火山)>
レベル3(入山規制) ━━ 継続 (前の状況:レベル3(入山規制))
▲霧島山(新燃岳) 北緯31度54.56分 東経130度53.18分 標高 1421m
<火山の活動状況等>
新燃岳の火口直下を震源とする火山性地震は2024年10月下旬頃から
増減を繰り返しており、3月31日以降減少していますが、前10日間の地
震回数は多い状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。
新燃岳近傍に設置している傾斜計では特段の変化はみられません。
監視カメラによる観測では、新燃岳火口内の噴煙は最高で火口縁上400
mまで上がりました。新燃岳周辺の地熱域の状況に特段の変化は認められま
せん。
GNSS連続観測では、2024年11月頃から、霧島山を挟む一部の基
線で新燃岳付近の地下の膨張を示すと考えられるわずかな伸びが認められま
す。
新燃岳では地震回数が多い状態で経過しており、GNSS連続観測では地
下の膨張を示すと考えられる変化が認められていることから、引き続き新燃
岳火口から概ね3kmの範囲内に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があり
ます。
<防災上の警戒事項等>
弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね3kmまで、火砕
流が概ね2kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概
ね3kmの範囲では警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお
それがあるため注意してください。
2011年と同様の爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなど
のおそれがあるため注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
<次回発表>
次の火山の状況に関する解説情報は、7日(月)16時頃に発表の予定で
す。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
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